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はこぶねの家が出来るまで
上棟 (2010年6月18日)
土台の上に柱を建て、梁でつないで骨組みを造っていきます。屋根の最も高くなる部分を棟と呼び、その材料(棟木)を最後にのせるので、上棟と言います。
無事骨組みが出来あがった事をお祝いし、神様に感謝する意味で上棟式を行います。今回の建物の構造は柱は全て12p×12p(通常は10.5p×10.5pが多い)の杉ムク材で、梁もほとんど杉ムク材を使用しています。
昔から住宅にはその土地で育った木を使うのが理想とされていますが、現状東京では特に難しいです。しかし今回は、構造材の杉や桧は栃木県産材、床などの板材等は埼玉県産材、といったように関東圏の国産材で造る事ができました。
大黒柱 (6月19日)
30p角の杉の大黒柱です。
このサイズの角材を取れる木の大きさを想像すると、かなりの大木だった事は想像出来ると思いますが、樹齢はいったい何年ぐらいでしょうか?
以前24p角の柱を使った時には徳川八代将軍の頃という話でした・・・・・
日々の生活の中で、このような事を思わせてくれる柱が家の中に建っている。
そのような事が、生活を豊かにしてくれたり、家に対しての愛着が深まる事の一つになるのではないでしょうか。
床工事 (7月22日)
2階の梁間に厚さ36mmの杉の厚板を敷いています。
西川材(埼玉県)の杉板で、これが2階の床材になり、1階の天井材にもなります。
杉は軟らかい材料なので、歩き心地がとても良いし、ムク材なので、年月と共に色も変化していきます。床板を支える梁は910間隔で入っているので、36cmの厚さの板だと多少重いものを乗せても問題ありません。
屋根(下地) (6月23日)
上棟の後、最初に屋根を掛けて雨仕舞をします。
屋根の下地としても、杉ムク材36mmを使用、2階の天井材としてそもまま表し(仕上げ材として見える)としています。
断熱材は、この杉板の上に敷き詰め、その上に下地合板、ルーフィング、屋根材という工程で進みます。ここまで屋根が出来てくると、少しぐらいの雨なら内部の仕事には支障ありません。
筋交い、金物 (6月30日)
柱に筋交い(斜めに入れてある材)を入れます。
大きさは、105×45で金物で柱に固定し地震時に抜けてしまうの防ぎます。柱の下部には基礎の時に入れたアンカーボルトに金物を付けて柱を固定、地震時に土台から抜けてしまうのを防ぐホールダウンアンカーという金物が見えます。
他にも柱と梁、梁と梁など接続部に金物をつけて補強。
この後外壁の合板を張って筋交いと合わせて耐力壁として地震時の震動に対抗します。
配線/配管工事 (7月3日)
電気の配線、給水、給湯、配水管を先行して施工していきます。
2階からの排水経路やネット、テレビの中継点として、ユニットバスの天井を利用しています。今回の建物は天井裏というものがほとんどないので、梁の上バを欠いたり、穴を開けて通したり(もちろん構造上支障ない範囲で)しなくてはならないので、設備業者さん泣かせの建物です。
外壁合板 (7月9日)
外壁の下地として9mmの構造用合板を張っていきます。
柱と梁に釘で打ち付け、筋交いと合わせて地震力に対抗します。
以前の在来工法(木造軸組み工法)は、土壁や筋交いのみで構造用合板は張らない建物も多かったのですが、神戸の震災以来、在来工法も(古い在来は伝統工法と呼ばれます)地震に強いと言われている2×4工法(枠組壁工法)に対抗して合板を張って、地震力に耐えるようにした建物がが増えてきました。
現在の在来は揺れて耐える以前の在来とは違い、箱状にして動かない工法の建物が多くなってきたと言えます
防水紙 (7月15日)
外壁の合板の上に防水紙を貼ります。各社、様々な名称のシートを販売しています。
水は通さないが、空気(湿気)は通すというのが基本です。(今回のこのシートは仮で雨対策のため)この上に外壁の仕上げをしていきますが、工程的にはまだ先なので先行してこのシートを貼っておけば、雨が降っても外部の木部(合板等)を保護してくれるます。
断熱材 (7月16日)
外壁の防水修理が出来ると内部に断熱材を入れていきますが、
今回はスタイロフォームの50mmを使用しています。一般によく使われているグラスウールやロックウールなどの断熱材は、水分を吸ってしまうと能力が低下してしまい、もう元にはもどりません。その点スタイロフォームは、水分(湿気等)に対して全く問題ありませんので採用しています。
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