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草 屋
施主と話しているうちに、東京のヒートアイランドの問題になりました
東京の鉄筋コンクリートの建物はまさにその元凶です
「屋根に草を植えられないか、しかも雑草を・・・・・」
施主との雑談の中で始まった計画がこんな形で完成した訳です
屋根の雑草も日本の在来種にこだわった為、
ワザワザ遠い地方の休耕田を借りて育てています
何が出てくるのでしょう?
所在地 東京都
工 法 大断面集成材工法  2階建
用 途 アトリエ
竣 工 2002年4月
道路面より

破風や、デッキの木部の赤茶と緑、外壁の土壁のコントラストが周辺の緑に映えて綺麗。草という文字は左官屋さんが2週間かかった芸術品。その隣にあるのはスズメの団地7世帯。はたして入ってくれるでしょうか?
北面より

屋根を覆っているのは野芝と雑草。土の厚みは最低30p。最近流行の薄層緑化では植物がかわいそう。せめて植物が生育できる環境を造ってあげよう。それが勾配屋根の上だって、壁や薄い屋上よりましでしょう。
二階 内部空間

RC並みのワンルーム空間。屋根加重をクリアーするために採用したのが、大断面集成材工法。大断面の構造材は、緑色に塗装して大きな勾配天井。空間のアクセントにしている。
玄関入って

玄関を入るとなぜか対面キッチン。でもこの打ち合わせ室兼食堂のお陰で皆さんが落ち着き、入ってきた人もほっとする空間が出来上がっている。
歯磨き場

施主の希望の歯磨き場。「最近、ご飯の後歯を磨く人が増えてきたが、トイレで磨いたりしているのは切ない」という意見。反対側の壁には歯ブラシ、コップの収納棚付き。モザイクタイルで昔懐かしい学校の流し風。
トイレ

200角のテラコッタ調タイルをベースに5cm角のタイルをボーダーとしアクセントにしている。男女でタイルの色を変化をつけた。
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